27Jul
「土用の丑」は、東洋医学で活用している「木・火・土・金・水の五行論」と「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支」が融合したものです。
この日、夏バテ防止のために、ウナギを食べる風習は、周知の通りですが、この日に開催される
鍼灸に関連する伝統行事をご存じでしょうか?
「ほうろく灸」
お寺ではお経を唱えながら、シンプルな素焼きの焙烙皿(ほうろくさら)を頭の上にかぶせて、その皿の上に1箇所から数箇所、モグサを置いて燃やして暑気払いをするものです。伝統行事として全国各所に残っています。
古い所ですと300年以上も続く恒例行事になっているところもあるようです。
「ほうろく灸」は、お灸の分類では、間接灸である「隔物灸」にあたります。隔物灸は、読んで字のごとく、直接、皮膚にお灸をすえるのではなく、間接的に物を隔ててすえるお灸です。ほうろく灸の場合、頭とモグサの間に、ほうろく皿を挟みます。
これから夏本番ですが、旬のものを食べて、十分な睡眠を心がけて、体調を万全にして、夏を謳歌したいものです。